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ちいさな命 [ニャンコ]

今朝10時

ピンポン鳴ったので出てみると

近所のおじさんが、

「猫がね~、みぞにはまっとるんじゃが、
 どうしゃ~ええかね?」




[exclamation&question]



[exclamation&question]



「どういうこと?」




出てみますと…



息を飲みました。



汚いみぞの中、

明らかに下半身身動き取れない子猫が
上半身だけ起こして

うつろな目をして

動けなくなっていました。



朝10時とはいえ、
直射日光にさらされ、
このままだと間違いなく死んでしまう。




でも私が手を出して救える?

たぶんムリ。




とりあえずみぞに入り
そこから引き上げ、

汚れにまみれていた下半身を水で洗い流し、

近所の方と相談して病院に連れていくことに。



結果は絶望的。

背骨がちょうど真ん中でものの見事に折れ、
IMG_0627.JPG


折れた骨が重なり合っていました。
IMG_0626.JPG



誰かに投げられたのでしょうか。

それとも棒かなにかで殴られたのでしょうか。




神経がそこで遮断されているため、
排泄ができない状態。


尿は手でしぼってもダメでした。



先生が針を刺し、
IMG_0628.JPG


注射器で吸い上げると
膀胱は既に尿でいっぱい。

こんなにたまっていました。

IMG_0629.JPG



治療もなすすべもなく、

このまま苦しむよりも安楽死という選択がありますと言われました。




膀胱が楽になったのか、
子猫は、
はかなげな声で「ヒャーヒャー」と鳴いて一瞬元気になったようでしたが。



病院から戻って2時間後、

静かに虹の橋に行ってしまいました。



せめて、汚いみぞの中でなかったこと、

そして安らかな顔をしていたこと、

それだけが救いでした。





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コメント 8

しなりん

溝の中で逝かなくて良かったです。

しかし、辛い現実ですね(T_T)

家の子も、もしかしたら…と思うと、そそうをしたくらいで、怒らないようにしよう!と、少し思ったりします。

次に生まれるときは、素敵なところに…と願うばかりですね(T_T)
by しなりん (2013-08-21 16:57) 

さくたろう

しなりんさん

安楽死という方法は即決せずに、
近所の方と相談するために
一度連れて帰りました。

そして2時間後の自然死でした。

猫らしく丸くなって逝きました。


by さくたろう (2013-08-21 17:30) 

チュロママ

猫ちゃんは、きっと、さくたろうさんの優しさに包まれて、天国にいったんだね。
辛すぎる現実ですよね。
どうして、こんな目にあったのかは、わからないけど・・・

一つの命なのになぁ~

でもでも、おじさんに見つけてもらって、さくたろうさんに、病院に連れて行ってもらって、排泄出来て、辛さから少し楽になれてたよね。
「ヒャーヒャー」てないたのは、「ありがとう」っていってたんだね。

虹の橋を渡って、楽しそうに走り回ってるよね。
by チュロママ (2013-08-22 09:26) 

さくたろう

チュロママさん

足元でのんきに寝ているばあさん猫を見るにつけ、
昨日逝ったおチビちゃんが不憫に思えてなりません。

さくたろうがあの子に関わったところで、
さしてなにも変わらなかったなー。
なんの役にも立てなかったなー。

と思っていたので、
チュロママさんにそう言ってもらえると
自己満足ですが、気が楽になります。

ありがとうございます。

by さくたろう (2013-08-22 11:40) 

しっぽ

暑い中背骨が折れて、さぞ辛かったでしょう。

何年も前似た様な事があったのを思い出しました。
犬が交通事故で50度以上あったのではないかと思われるアスファルトの上で、ヒーヒー言ってたのを、おばあさんがペットボトルに家から水を汲んで来て、水をかけていたんですが、その子も背骨が折れていました。
結局安楽死を選びました。

子猫ちゃんは助けて貰って、水で洗い流してもらい少し楽になったのではないかと思います。

動物の場合見てみぬふりをする方が多い中、助けて下さった方有り難うございます。

by しっぽ (2013-08-22 11:57) 

さくたろう

しっぽさん

しっぽさんたちはいつもそうでしょうが、
助けるのを決意するのには、
相当な覚悟がいります。

助けるということはそのままうちの子になるかも…
という覚悟です。

今まで何度か迷子犬を保護したことがありましたが、
その子たちはフラフラさまようことができるくらい健康。

でもこのおチビちゃんは助かったとしても
かなりの後遺症と医療費…

みぞから助け上げるまでも
病院へ行くまでも
涙と汗で顔をぐちゃぐちゃにしながら相当な葛藤でした。

今は異国の地にいるももぞうが(あさって帰ってきますが)
耳元で、
「お母さん、助けてあげて」って言うんです。

「助かったらうちで飼うしかないね」とボソっと言ったとき、
一部始終を見ていたガチャピンが
「やった!」と小さい声で言いました。

見て見ぬふりをするところでした。

そしてしっぽさんたちがやっていることの大変さを
身につまされる思いで
実感しました。

by さくたろう (2013-08-22 12:55) 

かなぶぅ~

さくたろうさん・・・
すごいよ あなたは
by かなぶぅ~ (2013-08-22 21:10) 

さくたろう

かなぶぅ~さん

すごくね~よ。
けっきょく関わった意味すら見いだせない。

目の前にいるひん死の子猫に
葛藤の嵐。

自分にマイナスのことばかり考えてしまうさくたろうに、
自己嫌悪です。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。
by さくたろう (2013-08-31 00:17) 

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