老猫の逆襲 ねこビーム その３

ねこビームののろいにより、
散髪途中のバリカンが壊れ、

この斬新なヘアスタイルで登校の危機に迫られたガチャピンと
大あわてのさくたろう。



すると。
この家で唯一の平和主義者、ふうが動いた。


「ばあさん、許してやりなよ。
兄ちゃんあのままガッコ行って、みんなに笑われたら、
家帰ってから（また）壊れるじゃん」
「壊れたら扇風機とか蹴っ飛ばしちゃうんだよね…ブツブツ」

と最近ストレスため気味のガチャピンを気遣ったりする。



するとばあさんも「やれやれ・・・」と言いつつ。



あんなに、ちぃ～

今それどころじゃないっす




だから、なに





はなにを
それどころじゃないっちゅ～てるでしょ。


「お前がわしをいじめたから、
ねこビームを発射して
バリカンが壊れたのじゃ」





ま、まさか…

お前にそんな力があるとは…。



ごめんちぃ～



はい。ぜったいにいじめません


んで、どうやったらバリカン直るん



なにを


「まったくしょうがないやつじゃ。」
「仕方ないもういっかい」



ぎゃ～







は
そ、そういえば、我が家にはもう一台バリカンが

たしかオンボロのバリカンがあったはず。





キャ～助かったぁ
つべこべ言わずに働いておくれ


おぉぉぉちゃんと動いたぁ～

えらいぞオンボロバリカン


見よ、ガチャピンのこの立派な坊主頭。

これでやっと明日学校いけるね




先日ですね、ふとしたことから、
「猫又（ねこまた）」という存在を知りまして。

しっぽの長い猫が長生きをしたら、猫又という妖怪になるとかならないとか。

うちのちぃ～ももしかしたら猫又なのかもしれませんね。



んなわけね～か。





しかしだれも気が付いてはいなかった。

ねこビームののろいはガチャピンに。
ほら。耳が。





完